トランプ政権、気象職員を大量解雇 https://mainichi.jp/articles/20250425/k00/00m/030/043000c 「あなたの能力、知識および技術が当機関の現在のニーズに適合していないため、雇用継続に適さないと判断します」 米海洋大気局(NOAA)の広報部門で働くトム・ディリベルトさん(40)は2月27日午後4時前にそのメールを受け取った。同日中に雇用関係を終了すると書かれ、 夜にはシステムにアクセスできなくなった。 商務省傘下のNOAAは、日々の天気予報や暴風雨警報、海の生物資源の調査・管理など幅広い業務を担う。職員は約1万2000人。 気候変動の理解や影響の予測に取り組む世界トップレベルの研究組織でもある。その観測データは民間の天気予報や世界の学術機関にも広く活用されている。 ディリベルトさんは2010年に入局した。子供の頃に雲の不思議さに魅了されて研究者を志したといい、「夢の職場」だった。 当初はプロジェクト単位での契約だったが、2年前に正規の職員になった。試用期間中ではあったが、地球全体の気候に影響を及ぼすエルニーニョ現象の専門家として、 報道対応やソーシャルメディアの運用を任されていた。