カラスは知能が高いことで知られる。人の言葉をまねたり、道具を使ったり、群れのメンバーが殺されたり死んだりした際には 集まって葬式のようなことをしたりもする。顔を識別し記憶する能力にも長けており、大勢のなかでもすぐに判別できる。 https://courrier.jp/news/archives/381832/ また、彼らは恨みをしぶとく根に持つ。カラスの群れが一度ある人を危険だとみなすと、その怒りは驚くべきほどに膨らみ カラスの一個体の一生である10数年どころか、何世代も受け継がれることもある。 恨みを持ったカラスによる攻撃はホラー映画のネタにもなったが、それこそヒッチコックの映画『鳥』の悪夢のように、人生が変えられてしまうこともあるかもしれない。 シアトルに住むコンピューター技術者のジーン・カーターは、カラスに付きまとわれる被害に遭っている。彼らは窓の外でほぼ1年中待ち伏せをしているという。 「キッチンにいるとカラスが見つめてくるんだ。起き上がって部屋のなかをうろうろしていると、やつらはどこかに止まって私に鳴き声を浴びせてくる。 家から出て車に乗ろうとしたら、頭すれすれのところまで急降下してくるんだ」 カーターは、この攻撃のきっかけが何なのか理解している。ある日、裏庭でコマドリの巣をカラスが攻撃している様子を目にした彼は、熊手を空中に放り投げて追い払ったのだ。 しかしながら、カーターはカラスの報復がこれほどしつこいとは夢にも思わなかった。彼によれば、帰宅時にバスに乗っているときでさえ、カラスは彼を識別できているという。 「やつらはバス停で毎日私を待ってるんだ。私の家はそこから3、4ブロック歩いたところなんだけど、その間はずっと急降下攻撃をかまされる」 カーターが引っ越すまで嫌がらせは止まなかった。