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 投稿者:  投稿日:2025年11月24日(月)19時07分24秒  

 2023年1月に米シンクタンク「戦略国際問題研究所」(CSIS)が公表した、台湾侵攻シミュレーションの悲惨な結果が、世界中に衝撃を与えた。


 全24のシナリオからなり、そのほぼ全てで中国が台湾占領に失敗するとの判定だったが、驚きは推定された米中両軍の損害の大きさだ。

 全シナリオを平均すると、アメリカは空母2隻、水上戦闘艦7〜20隻以上、潜水艦(原子力潜水艦)4隻、航空機90〜774機、死者・行方不明者約1万人と推計。
中国は空母、強襲揚陸艦の大半を含む艦船138隻、航空機155〜327機、死傷者(海上・地上含む)1万4500人とはじき出した。
 台湾は航空機の半数と主要艦船のほぼ全部を喪失、日本は中国から攻撃を受けて参戦すると仮定し、航空機121〜161機、艦船26隻を失うと推測している。


 1つのシナリオだけが辛うじて中国軍が台湾制圧に成功すると判定されたが、その設定は
「日本は不介入で、在日米軍基地も台湾介入の米軍に使わせない」ことだった。

 アメリカ政府・軍に近いCSISがまとめた驚愕の内容に、公表当時、世界の政府関係者に衝撃が走った。
もっとも中国側も台湾侵攻シミュレーションを頻繁に実行していたはずで、結果は大同小異だったと推測できる。
そのため「日本に介入させない手立てを考えるべき」と中国側が思いを巡らせていてもおかしくない。


 CSISの報告書が出る前の2021年3月、米インド太平洋軍司令官は「今後6年以内に中国が台湾に侵攻する可能性がある」と“爆弾発言”した。
これが「台湾侵攻2027年説」の発端で、その後この説が独り歩きし、中台対立の危機感を必要以上に煽る事態ともなっている。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/91849?page=2
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/91849


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